映画_ニキータ

1990年に制作されたフランス映画。大ヒットとなった「レオン」や最近話題の「LUCY」などを手がけたリュック・ベンソンが監督。心に深い傷を負った自分で自分を制御できない泣き虫の殺し屋少女とその彼女を愛する二人の男性っていう恋と殺しそして女性の成長を絡めたお洒落で上質な映画。以下あらすじと個人的感想を書いてネタバレしてますのでこれから視聴予定の方はお気をつけ下さい。

 

あらすじ:

パリで浮浪生活をする麻薬中毒のニキータは深夜に忍び込んだ薬局で警官を射殺する。連行され取り調べを受けても反抗的な態度を取るニキータは無期懲役を言い渡され薬物投与によって処刑されるはずだったが、政府の秘密工作員であるボブによって条件付きで命を拾われる事になる。その条件とは自分の部下として政府の秘密機関の工作員として働くという事だった。元々全てに対して反発的なニキータがすんなり言う事を聞くわけはなく、訓練施設の中でもこれまで通り大暴れし周りを困らせる事になるが、ニキータの指導役で同じ元殺し屋の女性の存在によってニキータは少しずつ変化をしていく事になる。

3年後、誕生祝いを兼ねてニキータはボブと一緒に初めて外出をし連れられたレストランで卒業試験を兼ねた暗殺指令を受ける。ニキータは無事その指令をクリアーし機密工作員としてジョセフィーヌという名前を与えられ外での生活が許可される。開放感ある久しぶりの外での生活を送る中で、ニキータはスーパーでマルコと出会い恋に落ち生活を共にし始める。しかし幸せを感じる一方で今までと同じように暗殺の指令は入り、愛するマルコに本当の姿を伝えられずにニキータは苦悩する。

 

あらすじはあえて最後は書かない事にしました。けっこう細かめに書いといてあれですがこの映画は本当に最後の終わらせ方、余韻の残し方が最高に上手い映画だと思うのでぜひぜひ実際に見てほしいなと。というか最後だけじゃなくストーリーの最初から最後まで、観る人に読み取らせる余白が残されてる、というか余白で伝えてくれる映画です。(ちなみにこのニキータのリメイク版にアサシンという映画があるそうだがそっちはこの余白が見事にすっぱ抜かれているらしく、いかにもアメリカの悪い所が出てしまっている駄作らしいです。)

 

いいシーンは本当にたくさんあるんですが(しつこいがラストシーンは本当に最高。あえてここでは割愛します。)、後になってジワジワ来るのがアマンド(ジャンヌ・モロー)とのシーンだったりします。約190分っていう全体の流れの中でアマンドが登場するのは3回くらいで多分5分くらいしかないんですが、ほんとよく出来たシーンばっかりだなと。

 

特に「ルージュを引くのよ。女の本能のままに。この世には無限のものが二つあるの。女の美しさと、それを利用すること。」っていう台詞はすげぇなと。まず誰でもそう簡単に言えるような言葉じゃないのに付け加えて、年老いた叔母さんがこの台詞を言って説得力が出てしまうっていうのがすごいなと。若い美人な女性が言うのとは全く別の迫力があるなと思うわけです。事実ニキータはこのアマンドの存在によって変化していくわけで、そうなっていくのも十分納得感があるなと思うのです。ニキータは本能的にアマンダから特別な何かを感じ取ったという事でしょう。

 

このアマンドに限らず、恋人になったマルコやニキータに指令を下していたボブなど、主人公ニキータ以外のキャラクターがめちゃくちゃ格好よくて魅力的なのもこの映画の良さだなと。いい映画ってほんとキャラクターみんなが魅力的だなぁと改めて思いました。

 

ニキータの主な出演者:

ニキータ(アンヌ・パリロー)、マルコ(ジャン=ユーグ・アングラード)、ボブ(チェッキー・カリョ)、アマンド(ジャンヌ・モロー)、掃除人ヴィクトル(ジャン・レノ)

 

ちなみにHuluでも配信されていて2週間無料で見れます(吹き替え版/字幕版どちらも可)。期間限定配信の作品もあるので気になる方はお早めに。
(2015年7月1日時点、「NIKITA/ニキータ」は配信中です。)

 

 

 

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