つい先日の週末の夜の話なんですが、人と約束があり、久しぶりに深夜の街に繰り出したわけです。おぉ酔っぱらいがたくさんいんなぁ、なんか楽しそうねみんな、いいねいいね、と、てくてく待ち合わせ場所に向かっていったわけです。

早く家を出てしまった事もあり、時間が少し余ったので待ち合わせ場所の近くのコンビニでビールを買って、外で飲みながら時間をつぶしてたんですよ。そしたら近くに、弾き語りのライブをしているミュージシャンがいたんですね。どれどれと、ちょっと離れた所から歌詞に耳を向けてみると、なんかけっこういい歌を歌ってたんですよ。

 

こんな感じ。いや、ここまで神曲ではなかったけど、曲の雰囲気はこんな感じ。

ミュージシャンの、冴えないけどめちゃくちゃ自由な匂いがぷんぷんするゆる〜い日常、今日は何曜日だっけ?でもまぁ、そんなのはどうでもいいか、みたいな感じの。ぜんぜん人だかりとかなかったんですけど、なんか聞いていてほっとするんですわ。

 

で、そうこうしている内に、あのよく見る冷やかしの酔っぱらい集団がその彼のもとに群がってきたんですわ。10人は軽く超えてる、かなりの大勢で。やっかいだろうなぁ、つかめんどくせぇだろうなぁと思いながら遠目で見ていると、案の定、「おい、あの曲引いてくれよ!」っていう感じで、酔っぱらい集団からのしょーもないリクエストがはじまったわけです。

 

 

ミュージシャンの彼は、もはや爆音のラジカセと化してしまいました。周りは肩を組んで大合唱です。彼は苦笑いを隠すかのごとく、一心不乱にギターをかき鳴らしますが、見事に顔が引きつっています。

彼は大勢の数の圧力に負けたのです。そうするしか、しょうがなかったのです。ついさっきまで、俺の日常は冴えなくて平凡かもしれないけれど、でもおれは自由だしけっこうそれなりに楽しいよ!って、ゆるくて平和な曲を歌っていた彼の世界が、一瞬にして一気に祭りと化してしまったのです。

さっきのハッピーエンドな曲から一気に、いやほんと一気に、この曲の演奏係と化してしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

せつねぇ!
超、せつねぇ!

 

 

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